学資保険は返戻率だけじゃえらべない理由

こどもが生まれてまず第一に考えさせられる保険は学資保険です。
出産前からDMなどいろいろなチラシによって学資保険の存在を知ってきました。

学資保険は「こどもの将来、とくに大学受験の際にかかるお金の負担を少なくする為、いまのうちから貯めておきましょうね」という貯蓄型の保険。

あくまで保険なので、契約者であるお父さんお母さんが亡くなった際には支払わなくていいなどのメリットがあったり、途中で解約してしまった際には支払った額より少ない金額しかお金が戻ってこないなどのデメリットもあります。

それでも一番魅力的なのは何といってもその「返戻率」にあるのではないでしょうか。

学資保険は銀行金利が年利0.001%という時代に、返戻率110%程度という驚異の数字をたたいています。
つまり100万円支払った場合、110万円になって返ってくるということ。

年利0.001%だと、100万円預け入れて20年経過したところで返戻率は101%に満たない思うと雲泥の差ですね。

その為、こどもの将来を考えると、より効率的に高金利で運用できる学資保険に加入した方がいいんじゃないか?と思う人が多いのは当然のことだといえます。

返戻率がいちばん高い学資保険ってどれ??

学資保険の加入を検討すると、まっさきに思い浮かぶのは「いちばん高い返戻率の学資保険ってどこのなんだろう?」ってことではないでしょうか。

実はこれ、一覧にするのが難しいんです。

というのも、学資保険を取り扱っている保険会社だけでも10社以上あり、さらには各保険会社がいくつかの学資プランを用意している場合もあるから。
また、同じ学資保険のプランでも「契約者の年齢」「こどもの年齢」「満期うけとり時期」「支払い方法」などによって返戻率は全然違ってくるからです。

ソニー生命の場合

返戻率が高いと評判の「ソニー生命」の学資保険を見ても、その差は一目瞭然です。

大学入学前と満期時(大学入学前に満期がくる場合は満期のみ)に祝い金を受け取れる「II型」の場合、一番返戻率が高いプランで116.2%、一番返戻率が低いプランで106.3%と、じつに10%近くの差が開いてしまいました。

契約期間(満期) 払込期間 払込方法 支払い総額 返戻率
22年 10年 年払い 860,500円 116.2%
17年 17年 月払い 940,440円 106.3%

※ソニー生命の学資保険(II型)で契約者30歳、こども0歳での加入。受取時に100万円受け取る場合。

さらに同じソニー生命でも18歳から5年間の年金払い型であるIII型や、こどもの成長に合わせて受け取れるI型の場合だとより差が開きます。

契約期間(満期) 払込期間 払込方法 支払い総額 返戻率
III型 22年 10年 年払い 855,620円 116.9%
I型 17年 17年 月払い 935,136円 102.7%

※ソニー生命の学資保険(I型およびIII型)で契約者30歳、こども0歳での加入。III型は受取時に100万円受け取る場合で、I型は受取時に96万円受け取れる場合。

この場合だと、同じソニー生命の学資保険といえど、14%近くの差がついていることになるわけです。

14%ということは、同じ金額(例えば100万円)を支払ってもかたやうけとれる金額が100万円なのに対し、もう片方は114万円にもなるということ。

いったいこれらの何が違うんでしょうか。

その違いは「受け取り時期」と「払込期間」

これらのプランの決定的な違いは「いつ受け取れるのか」と「いつまで支払うのか」という点です。

学資保険というと、たいていは18歳まで支払って18歳に受け取れるもの、と思いがち。
でもプランによっては10歳までに支払いおわるものも、22歳になって初めて受け取れるというものもあるんです。

で、結局保険会社としても「早い段階で多くのお金が手に入って、支払いが遅くなる」というのがベストなんですね。

なるべく早くに多くのお金があって、それを返すのが遅くてよければ、長い期間をかけて運用してお金を増やすことができるから。

その為、支払い期間が10年で受け取り時期が22歳という、実に12年間も保険会社がフルに運用できるプランが一番返戻率が高くなっています。

でも、考えてみてください。
受け取り時期が22歳って、本当に必要な学資保険でしょうか?

本来、子供の大学入試に備えて18歳までには祝い金が受け取れるように、貯蓄の代わりに検討したい学資保険。
こどもが22歳の時に受け取れても何の足しにもなりません。
※大学院への進学を考えている場合には必要ですね。

また、22歳満期のプランを18歳の時に解約してしまえば、返戻率は100%を下回ることになり本末転倒です。

学資保険のえらび方

では途中解約のことも考慮して、利率は悪くとも銀行預金にすべきか?というと、そうとも言えません。
学資保険はあくまで保険ですので、保険としてのメリットを享受できることも考慮すべきだからです。

例えば契約者が亡くなったときの免除制度。

契約者であるお父さんやお母さんが不慮の事態になってしまい、支払いが困難と認定された時には、
以降の保険料を支払わなくていいという免除制度が存在しています。

これは銀行預金では絶対にありえません。

当然生命保険の一種なので、毎年の保険料控除にも適用されます。
つまり、所得税が少なくなるというメリットがあるわけですね。

実は、そういったメリットのある貯蓄型商品というのは保険会社がだしている学資保険だけではありません。

生命保険で低解約返戻金型と呼ばれる終身保険も同じような性質をもっていますし、JAや全労災といった共済にも同様の商品があります。

効率よく貯蓄するという目線だけで考えるなら外貨建ての国債を運用する生命保険というのもあります。

とにかく本当に種類が多すぎて、自分ひとりで選ぼうと思っても絶対に難しいですね・・・。

一番必要なことと、余裕をもって支払えるラインを決める

そんな中で自分に最適な学資保険を選ぶ方法としては、まず「一番必要なことはなにか」を決めることです。

もし「22年後までにたくさんのお金が欲しい」と思うのであれば、先に挙げた22年満期のプランで10年間で支払い終えるものをえらんでもいいでしょう。

でも「こどもの大学入学時にまとまったお金が欲しい」「だけど自分では貯められるか心配だから、毎月決まった額を貯蓄できるようにしたい」というような場合であれば、多少返戻率が低くとも18歳で受け取れるプランを選択することになるはずです。

そして、途中解約をすることは本当に損してしまいますから、そうならない為にも支払いプランを考慮することです。

例えば、年間一括で支払う「年払い」なら毎月少しずつ支払い「月払い」よりも高い返戻率になりますが、その分一回でまとまった出費に繋がりますから生活を圧迫しかねません。

また、18年間かけて支払うよりも10年間で支払った方が返戻率は高くなりますが、その分一回あたりの支払い額も高くなりますから、確実に生活に影響を及ぼします。

高い返戻率に惑わされすぎて、途中で支払えなくなってしまうことの無いような人生設計が必要ということです。

ライフプランナー・ファイナンシャルプランナーを活用する

そういう時に役に立つのが、ライフプランナー・ファイナンシャルプランナーです。
多くは保険会社に属していて、あなたの現状から計算した将来の設計をしてくれる心強い味方と言える存在。

例えば「児童手当が15歳まで月に10,000円ずつ出るから、15年間で月々10,000円の支払いになる学資保険ってないの?」と言えば、それに合ったプランを用意してくれますし、

「児童手当が向こう15年間確実に出るという保証はないので、もう少し負担の少ないものにしましょう」と提案をしてくれるかもしれません。

その辺りはプランナーさん個々の能力にもよるので、何とも言えませんが・・・。

でも、明らかに自分ひとりで考えるよりは良いですよね。

とはいえ、保険会社が用意するライフプランナー・ファイナンシャルプランナーはあくまでその会社の保険しか勧めてきません。
当然と言えば当然ですが、それではその保険が本当に良いものかどうか?は怪しいところです。

なので、出来るだけ特定の保険会社に属していない人に出会えるのがベスト。
とはいえ、普通に生活していてもファイナンシャルプランナーに出会うチャンスなんてないのが当たり前ではないでしょうか。

そこでオススメなのがこちら。

保険相談なら自分の保険

ファイナンシャルプランナーに相談ができるウェブサービスです。

「そう言われても、何をどう相談したらいいのかわからない」と思うかもしれません。
が、相談することは何度でも無料ですし、契約しなければいけないわけでもないので、「何を相談したらいいのかわからない」ということを素直に伝えたうえでライフプランを作成してもらうという方法だってアリでしょう。

さらには契約に至ったとしてもこちら側は1円も支払う必要がありません。
つまり、得することはあっても損することはないサービスなので、「自分で保険を選べない」という方なら尚更オススメ。
※ファイナンシャルプランナーはあなたが契約に至った保険会社から手数料を受け取れる仕組みです。

おわりに

学資保険は本当にたくさんのプランが用意してあるので、一人で調べてもすべてを把握するのは難しいというのが現実です。
また、返戻率だけに振り回されると本末転倒なことに成りかねないという話でした。

とくに、保険会社の担当者や無料の保険相談所の場合、数多くのプランから最適なものは探し出してもらうことは困難です。

自分でプロ並みの知識をつけることが難しければ、自分の味方となってくれるファイナンシャルプランナーを探すのが絶対的な近道なのに間違いありません。

当ブログではプロ並みとは言えずとも、わかりやすく学資保険に関する知識や懸念点をまとめましたので参考にしてもらえると幸いです。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする