学資保険で契約者(親)が死亡した場合の支払いと受け取りはどうなるのか

子供の将来の為の積み立てとして、学資保険は返戻率110%を超えてくるなど、リスクも少なく高利回りな保険商品と言えます。

が、途中で支払えなくなって解約した際などは返戻率は大幅に下回り、元本割れが避けられません。

では、もし契約者(多くは父親だと思いますが)に万が一の事があった時にはどうなるんでしょうか。

学資保険で万が一の時の支払いと受け取りまとめ

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結論から言えば、多くの学資保険には契約者死亡時の支払い免除制度がついています。

つまり、契約者の死亡により支払いが出来ない状態になったとしても、それ以降の支払いをせずとも満期時には「契約当初に設定された返戻率での解約返戻金が受け取れる」ということ。

これこそが、「学資保険は生命保険の一種」と言える部分なのかもしれませんね。

ただ、一般的な生命保険とは明らかに違う部分があります。
それは、「お金を受け取れる時期」です。

学資保険で万が一の時にお金が受け取れる時期

shibouji
学資保険の場合、契約者に万が一のことがあって、以降の支払いが免除されたとしても、受け取れるのはあくまで”満期時”。

それに比べて一般的な生命保険の場合は”万が一の事態になったその時”です。

もし、契約者が一家の大黒柱であった場合には、いつお金を受け取れるかで全然生活が変わってきますね。

満期時まで受け取れないのであれば、それまでの間は生活資金をどうにかしなければならない問題があります。
逆に先に受け取れるのであれば、当面の生活資金は受け取った保険金で賄いながら、将来設計をすることが可能というわけです。

育英年金・養育年金について

学資保険の場合、その「万が一の時から、満期金が受け取れるまでの期間」を補てんする為に、”育英年金(または養育年金)”を受け取れる特約がつけられる事が多いです。

育英年金とは、契約者の死亡時から満期までの間、毎年いくらかずつの年金が受け取れるというもの。

実際に我が家も父が突然亡くなった際、育英年金を受け取る事が出来た為、生活面でいろいろ助かった過去があるそうです(母談)。

ただし、育英年金の特約を付けた場合、確実に返戻率が100%を割る(支払う金額の方が受け取る金額より多くなる)ので、”積立”と考えた際には「貯金したのにお金がマイナスになって返ってきた」「元本割れした」と感じるかもしれません。
※実際には積み立てとは別の保険に加入したと考えればマイナスではありません。

低解約返戻金型保険という選択肢

生命保険の方が契約者死亡時の保証が厚いため、現に”積立”をメインで考えた場合でも学資保険ではなく「低解約返戻金型保険」を選ぶ方も少なくないようです。

低解約返戻金型保険というのは生命保険の1つで、「契約期間中の解約時に返ってくるお金はかなり低いけれど、満期を過ぎてからは(一般的に)高い返戻率になる商品のこと。

要するに、学資保険とほぼ同じような仕組みの生命保険です。

これなら学資保険とは違い、万が一の時には即座に死亡給付金が支払われますし、その場合の金額は学資保険の満期時の返戻率の比ではなく高額です。

低解約返戻金型保険のデメリット

そう思うと、「学資保険よりも低解約返戻金型保険の方が圧倒的に良いんじゃないか」、と感じるかもしれません。

もちろん低解約返戻金型保険にもデメリットはあります。

まずは先にも述べた”中途解約時の返戻率の低さ”。
大体70%ぐらいの額しか返ってこなくなってしまいます。

絶対に中途解約しないというなら問題ないのですが、人生には何があるかわかりません。
急に支払いが厳しくなる状況がこないとは限らないので注意が必要です。

もし支払えなくなった場合、100万円払い込んでいたとしたら、30万円は損してしまう事になりますね。
300万円払い込んでいたなら90万円。かなり大きい損失となります。

次に払い込みの期間。
学資保険の場合は子供が18歳までとか、22歳までとか、被保険者である子供に主眼をおかれた内容になっていますが、低解約返戻金型保険は「15年払い」とか「(契約者が)65歳まで」とか、あくまで「契約者=被保険者」であるという観点からの支払い期間が設定されています。

その為、「子供の進学に合わせて祝い金が欲しい」と言った場合に使えない商品も多く、人によっては「子供が30歳になってから満期を迎える」、というような本末転倒なケースも考えられるわけです。

そして、満期を過ぎたあとの返戻率も学資保険には及ばないものがほとんどです。
学資保険はたいてい110%前後ですが、低解約返戻金型保険では110%いかない商品ばかりではないでしょうか。

※ただし、低解約返戻金型保険の場合、解約しなければ解約返戻率がどんどんあがっていくという特徴もあるので、長期的な貯蓄を考える場合にはベストかもしれません。

死亡時免除についての注意事項

学資保険はたいてい、契約者と被保険者が別になるので、契約者の死亡時に以降の支払いが免除になる制度がついていると説明しました。

ただし、これもすべての学資保険に付いているものではありません。

中には「別途特約として付ける」といった物もあり、その場合は結果的に返戻率を下げてしまう事に繋がります。

また契約者を祖父母にするなど高齢者に契約させた場合も、免除制度の対象外になる事が多いと思っておいた方がいいですね。
[参考]学資保険は祖父母など”親以外の人”が契約者になれるのか

子供に万が一の事があった際はどうなるのか

学資保険は契約者が親(または祖父母など)で被保険者が子供です。
なので、基本的には子供に万が一のことがあった場合、たとえば子供の死亡時には死亡給付金が受け取れる事になります。

そのうえで、親に万が一のことがあっても支払いが免除になるというメリットがついているわけです。

それに比べて低解約返戻金型保険の場合には、契約者=被保険者=親(または祖父母)となり、子供に何が起きようと関係ありません。

いずれも生命保険以外に医療の特約をつけたりすることが可能な商品が多いですが、あくまで被保険者の為に用意されているものだと言う認識が必要です。
つまり学資保険なら子供の為に、低解約返戻金型保険なら親の万が一の為につける特約ということ。

「子供の死亡時にまとまったお金が必要かどうか?」は各家庭によって事情が違うと思いますので、子供が被保険者である学資保険が自分たちにあっているのかを考慮して選ぶようにしたいところです。

※ちなみに、「学資保険で積み立てと医療保障を一つにまとめてしまおう」と思いがちですが、「積み立ては積み立て、医療保険は医療保険」と分けて考える方が、お金の流れを別々に把握できるので賢い選択と言えるかもしれません。

おわりに

というわけで、万が一のことを考えた際の、学資保険で受け取れるお金や時期と、他の保険との比較でした。

あくまで一般論というレベルで、各保険商品によって当然内容は違うことをご了承ください。

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