学資保険など長期貯蓄で考えなければならないインフレリスク

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学資保険の魅力は何と言ってもその「返戻率」にあります。
銀行に預けても年利0.001%という時代において、返戻率110%を超えるものがゴロゴロあるからです。

そのうえ銀行預金とは違って、「自分に万が一のことがあった時」に子供や妻にお金を残せる保険だと考えれば、学資保険には悪いところなんてないんじゃないかと思えてくるもの。

では、学資保険にデメリットはないのか?というと、そんなことはありません。
一番にあげられるデメリットは「支払い期間中はお金が自由にならないこと」。

支払い満期までは毎月決められた金額を支払わなければならないんですが、満期(または受け取り時期)までは支払ったお金を下ろすことができません。

「なんだそんな事か」と思うかもしれませんが、支払ったお金が下ろせないという期間が20年近くに及ぶと考えれば、結果的に損する可能性も否定できません。

学資保険のインフレリスクについて

インフレという現象はご存知かと思います。

平たく言うと、世の中に出回る貨幣の流通量が増えて、お金の価値が下がることです。

僕は経済にはめっぽう弱いので、インフレなんてにわかには信じられず、「インフレなんかが起きるのはSIM CITYの中だけの話だろ」ぐらいに思っていました。

でも、想像してみてください。

子供の頃(20年前ぐらい)に110円で買えていた自販機のジュースが、今や130円になってます。
これはインフレとは違うかもしれませんが、明らかに物価があがり、貨幣の価値が下がっていますよね。

20年前の110円はコーラ一本分だったのに、今の110円はコーラ一本の価値がないわけです。

さて、学資保険というのは「総額でいくら支払って、いくらになって返ってくるのか」があらかじめ決まっている商品です。

そして、支払いは”今のお金”で、受け取れるのは”未来のお金”だと考えると、もし受け取れる時に貨幣の価値が下がっていたら場合、相対的に損することになるわけです。

具体的な例

わかりやすく、具体的な例で考えてみましょう。

例えば総額300万円支払って、返戻率が110%という学資保険に加入した場合。
300万円×110%=330万円なので、約20年後には預けておいた300万円が330万円になって返ってきます。

支払い総額 返戻率 受け取り総額 差益
300万円 110% 330万円 30万円

一見、30万円の得をしたような気になりますよね。

ただ、もしその時に「今100円で買えるものが130円で買える」という時代になっていたらどうでしょう?

たとえばジュース一本がいま100円だったとして、20年後には一本130円になっている場合。
物価は130%上昇していることになります。

実は110%の返戻率だったとしても、物価が130%上昇してしまうと、受け取るお金の価値としては85%に下がっているとも考えられるわけです。

現在 利率 20年後
ジュース1本の値段 100円 130%の物価上昇 130円
持っている総額 10,000円 110%の返戻率 11,000円
買える本数 100本 84.6% 84本

仮に10,000円分だけで考えてみるとこのような結果になります。
現在100本買えていたお金が、110%の返戻率で20年後に11,000円になっても、20年後の物価では84本しか買えないということです。

もしこれが300万円などの高額な単位で考えると、実に50万円近くの価値を失うことになるわけです。

実際には支払い続けている間にも物価が徐々に上昇していく事になると思うので、もうちょっと額面は違うとは思われますが、果たして返戻率だけを見ることが本当に得なのかどうかは怪しく見えてきます。

リスク回避の方法

「インフレによって価値が下がってしまう可能性があるのなら学資保険はやめておこう」と思う人もいるかもしれませんが、インフレリスクの回避方法は”学資保険を選ばないこと”ではありません。

とくにタンス貯金なんかはもっとデメリットしかないです。

たとえば銀行預金であれば、インフレが起きる時には同時に金利も上がると言われていますので、結果的には損しないようになるかもしれません。

その代わりに銀行の預金は万が一の時に何かが保障される、なんてことがないのがネック。

そこで考えたいのが、「配当あり」の学資保険。

配当というのは、保険会社が運用によって増やしたお金が余った時に、契約者に分配されるお金のことです。
金利が上がるような経済状況であれば、保険会社の運用益もあがる状況と言われるため、配当がある学資保険を選んでおけばインフレリスクにも対応できるというわけです。

学資保険はたいてい「配当なし」というタイプですが、中には「配当あり」なものもあるので、学資保険を考慮する時の判断基準の1つにしたいところです。

※ただし、経済状況に関わらず保険会社の業績が悪ければ配当は見込めません。

学資保険以外なら、経済状況に直結しそうな投資商品として、外貨建て国債つきの保険などもありますね。

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