農協など共済の学資保険は加入できるのか?そのメリット・デメリットは?

kyousai
学資保険について調べていると、「共済の学資保険」という存在に気づかされます。

※実際には「共済」と「保険」は似て非なるものなので、「共済の学資保険」という言い方はおかしいんですが、便宜上そう書かせてもらっています。

そもそも”共済”とは何でしょうか。
なんとなく「共済は安いよ」という話は聞いたことがあるものの、その制度や仕組みについては全然知らないという方も少なくないと思います。

共済というのは、ある特定の集団内で助け合う制度のこと。

共済事業は非営利で行われている為、加入者が万が一の事態になりお金が必要になった場合に他の加入者たちの加入金で助けるという仕組みになっています。

その為、決算期にもし余ったお金があれば「割戻金」という名目で掛け金が戻ってくるという仕組みも。
非営利ならではといった感じですね。

実際に共済に加入している方の話を聞くと、毎年割戻金があるので実質の支払い額は100%を下回るとの事でした。
※月額8,000円の掛け金だった場合、年間通して考えるとだいたい月に7,800円ぐらいだった、というイメージです。

こういった話から共済の学資プランにも興味が出てきたのですが、
気になるのは「誰でも入れるのか?」というところと、「デメリット」についてです。

共済って誰でも入れるの?

まず共済と呼ばれるものの有名なものは、JA(農協)、Co-op(生協)、県民共済、全労災の4つ。

Co-opや県民共済はなんとなく誰でも加入できそうですが、JAや全労災は関係者しか入れないようなイメージがありますね。

実際のところ、JAや全労災も一口数百円~千円程度の出資金を支払う事で准組合員になることで、共済への加入は可能です。

また、准組合員になることで、年間1~3%の配当金が出ることもあるそうで、
出資金の額が変動しない(株のように値動きがない)事を考えるとマイナスにならない投資と考えることもできそうです。
(ただし出資できる金額に限りがあるので大きく稼ぐことは出来ないと思いますが)

共済の学資保険

前述の通り「保険」ではありませんが、共済にも学資同様の仕組みをもったプランがあります。

全労災なら「キッズ満期金付プラン」というもの、JAなら「こども共済 すてっぷ」というものです。
※Co-opには見たところなさそうでした。県民共済はすべての自治体のものを把握できないのですが、僕の住んでいる地域の事業では取り扱いがありませんでした。

月々数千円の掛け金で、満期時にまとまったお金を受け取れるという意味で、学資保険と同じようなものとして扱えると考えられます。

共済学資のデメリット

ひとくくりにはできませんが、共済が用意している学資プランにもデメリットがあります。

「積み立てだけのプランがない」「死亡時免除がない」「解約時に現金に戻しづらい」「破たん時の保証がない」などです。

積み立てだけのプランがない

まず、全労災のキッズ満期金付プランに関していえば、子供向けの総合保障共済である「キッズタイプ・キッズワイドタイプ」いずれかに加入している人向けの商品なので、積み立てだけのプランというものが存在しません。

子供に万が一の時の医療保障がついていると考えると魅力的ですが、
返戻率は当然100%を割ってきます。

キッズタイプ 満期金付 総支払額 満期受取金 返戻率
900円 4,360円  1,136,160円 1,000,000円 88%

学資保険は基本的に「積み立て」をメインに考えるものですから、返戻率が100%を切るぐらいなら普通の学資保険を選んだ方がいいような気もします。

死亡時免除がない

学資保険の場合は契約者の死亡時に以降の支払いが免除になる制度がととのっているもの。

死亡時の支払い免除も共済の場合は基本的についていませんので、契約者に万が一の事があっても保証されません。

もしもの時に保証されないのはなかなか厳しいのではないでしょうか。
支払いがきつくなり「途中解約」せざるを得ない状況に追い込まれる可能性もあるわけです。

解約時に現金に戻しづらい

もし途中で解約してしまった場合、学資保険であれば返戻率こそグッと下がりますが支払った金額がすぐに手元に返ってくることになります。

が、共済の場合は解約しても出資金がすぐに戻ってくるということはありません。

”助け合い”という性質上、あなたが抜ける穴を誰かで補わなければならないんですね。
その為、他の出資者が現れるのを待たなければ出資金を現金化できないというわけです。

破たん時の保証がない

共済の場合、破たん時に保険会社のような救済機構がない事もデメリットになります。

銀行や保険会社はある程度の金額が戻ってきたり、他の引き受け手によって契約が続くなど、会社破たん時の負担が少ないと言えます。
それに比べて共済の場合、破たんした時の保証がありませんから、すべて出資者の負担となるわけです。

では過去に共済が破たんしたケースはあるのか?というと、ないとは言えないわけですね。

ただ、JAや全労災のような大きな共済が破たんするとなった時は税金の投入があるんじゃないかという話もありますし、
多くの組合が集まっている共済事業であれば、加入している組合以外の組合に助けてもらうという事も考えられるそうです。

おわりに

というわけで、共済についての理解が深まったかと思います。
普通に加入が出来ますし、割戻金や配当金などのメリットもあれば、デメリットもたくさんある商品といえますね。

ちなみにJAの「こども共済 すてっぷ」のように、各種特約をつけずに考えれば共済でも返戻率が大きくなるプランもあります。
(例)月々4,251円で18年払い、満期時に100万円が受け取れるので、返戻率108%。
しかも支払いを年払いにすれば返戻率は113%まで上がるので、他の学資保険にも負けません。

同プランなら死亡時の支払い免除制度もあるので安心ですし、掛け金の割戻金や出資金に対する配当金があるのを考えると学資保険よりも魅力だったりします。

返戻率や保証される内容を見て、学資保険よりも魅力的であれば共済を選ぶという手段もありかもしれないですね。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする